最近、旅をした。

尾道をぶらり。草津をぶらり。

そして東京へ。


人の動き、時間の流れ、目に見えて違うようには感じないけれど、
どうしても違うものがある様な気がした。


帰りにパーキングエリアで出会った、あるおばあさんのことば。
「不景気、不景気っていうけど、どうしてこんなに人がおるんだろうね」

とても心に残った。

何かが欠けて、崩れずにとどまっている。

いっそ崩れてしまった方が楽なのに。

昔から、どんなことも理由立てて生きてきたんだと思う。
それがあっていたのかそうでなかったのかは、今となってはよく分からないけれど、
自分を守る為にも、そうしてきたんだと思う。

欠けたものがなんだかわからないから、それがわからないと、どうにもできない。
自分を守って嘘ついてもいいんだろうけど、今回はそういう解決すらできそうもない。

周りに嘘をついているような気にさえなってしまう。

世に生きる人たちは、みんなそんなこと、一つや二つ抱えて生きているんだと思うし、相手の想像を遥かに超えたものを後ろにもっていたりする。

こんな調子で頑張っているといえるのだろうか。
胸を張って前に進めるんだろうか。

時間は待ってくれないし、
気持ちの整理がつかないままに、明日はやってくる。

遠い先も、近い明日も、フワフワふわふわしている。

急いで答えを見つけようとしているのだろうか。
どう対処して手当していいかわからない。

小さな欠けが、とても気になる。

つらいことや悲しいこと、楽しいこと。
生きていればいろんなことに出くわす。

コトバで表現できないことも、表現できない気持ちも、ある。

つらいことや悲しいこと、そこから学ぶことは、出くわさなければ、経験することができない、

そう考えると、少し前向きになれる気がする。

すべて上手くやろうとしなくてもいいのかもしれない。
もちろんそんなことは無理なのだから。

人生の先輩は偉大だ。

歳を重ねるごとにそんな気がしてくる。


今しか気づかないこと、今だから気づかないこと。

そんなことを大事に、毎日を生きることが幸せなんじゃないだろうか。

別れと始まりが交差して、
いろんな思い出が入り交じる季節。

なんだか少し寂しい。

この一年、映像の道でなんとかやってきた。
まだ本当の意味で同志といえる人には巡り会えていないけれど、もちろん自分自身がある人にとっての同志にもなれてはいないけれど、

いろんな人と出会って、交流して、仕事をして、

少しずつだけど、同志に近づいていると思う。


まだまだ自分自身の複雑なオモイは払拭しきれていないけれど、
少しずつ考えながら、少しずつでも前に進めたらと思った。

仲間と呼べる存在、

そんな人たちをほんとうに大切に、

映像への熱い思いをストレートにぶつけながら、頑張っていこうと思っている。


今日はなんだか、少しだけ寂しい。

ガチで向き合うことは少ない。

ほんとの意味でのガチは喧嘩になるのだろうか？！

ガチで向き合ったと思える瞬間は少ないし、そうなる場面に巡り会えなかったり、そうなる前に止めてしまうおが大人だったりする。

ガチンコで意見をぶつけ合うとは、どんな関係のことをいうのだろうか？

その言葉は人を思ってなのか。

それとも自分の意見を伝えたいためなのか。

わからない。というか、そこまで考えて生きられていない。
自分のコトバや行動が、どう感じられているのか、こんなにも不安になったことはいままでなかった。

それは表現する立場にたったからなのか。

何かを生み出すことに携われている証拠なのか。

わからない。


軸がぶれそうだ。
揺るがない軸は、虚構だったのかもしれない。

何かにしがみつきたいオモイが、自分を覆ってしまいそうだ。

表現する覚悟が足りないのだろうか。

わからない毎日をわからないまま過ごしていくことは、よくないんだろう。

決断せねば。