パンクラスのドキュメンタリー映画「HYBRID」がいよいよ編集の佳境を迎えている。
つい半月前までは、ただただみんなの撮影素材が出揃った状態で、膨大な素材と大量の文字起こしされつつある紙資料が、編集部屋にはあった。
あれから半月、
想像するに、壮絶で過酷な編集作業を経て、まさに今完成間近というところまできている。
今日は監督の編集部屋にお邪魔してちょっとだけカラコレを手伝ってきた。
自分は撮影で1人の選手に密着したんだけれど、自分の撮ったものが形となって目の前に出来上がってくると、本当に嬉しい。
しかも、劇場公開ともなると、とても気持ちがあがる。

1週間という短い時間の上映だが、
たくさんの人に足を運んで見てもらいたい。
それは選手への思い入れもあるし、作品への思い入れもあるからだけど、
全く格闘技に興味のない人にもぜひとも見てもらいたい。

それにしてもファミリーマートでは良く宣伝のアナウンスが流れている。
少しでも多くの人の耳に届いて欲しい。

思わず撮影↓

フリーランスで仕事をしていると、いろんな現場にいく。
はじめてのところもあるし、何度もいくところもある。
つながりがつながりを呼んで広がっていく事もある。
そうすると、いろんな人に出会う。
そこにはいろんな監督がいて、
それぞれその監督の特徴ややり方や、それはそれですごく面白いし、勉強にもなるし。
だけれど、ふと思った。
自分に足りないものを考えていて、ふと思った。
そのいろんな要素に接して視野を広げて行く事はとても大事な事だと思うし、大切な事ではあるけれど、
結局それを知って、吸収するだけではなんともならない。
知っているという事は、時に知らない事より怖い。
知ったものを、最終的には自分の中でつないで、自分のものとして出さなければいけない。
その作業はおそらく意識しないと出来ない気がする。
しなかったら、いろんなものを吸収する意味はないし、一つのところで価値観を養っていった方がより面白い。
忘れていたというか、気づいた事。
いろんな事を知って、全体を俯瞰できて、っていうのは今後必要なくなってくる気がする。
役まわりもあるけれど、
そんな事を思った。

被写体がいてカメラを向けて撮っているんだけれど、それが人を撮っている事にはならない。
人を撮るというのはどういう事なんだろう。
正直今はわからない。

難しいというか、
わからない。

考えながら続けていきたいと思った。

パンクラスのドキュメンタリー映画に
参加している。
撮影も架橋、
編集はもっと架橋（だと思う…。）
監督についている編集助手の子は、
今日から深夜帯作業みたい。
昼夜入れ替えて、
昼は監督・夜は助手の子、
常時フル回転なのだろう。

こないだリングサイドすぐ近くから
撮影することができた試合の
ダイジェストがあがっていた。

心臓がバクバクして
かなりの興奮状態で撮影していた。
いわゆる緊張ではなく、
興奮だと思う。

リングサイドはとても静かな
空間だった。
選手の息遣いとセコンドの声。
遠くから聞こえてくるファンの応援、歓声、罵声。

リング上は意外と孤独なのかも、
と思った。
近いようで遠い。
対峙するのは相手のみ。
なんか心理的な要素も
たくさん絡んでいるんだろう。

また、映画のフライヤーがあがっていた。
みんなの心に届くように、撮る側の最善をつくして選手を描きたいと思っている。




映画の詳細は追って。

公開劇場も増えたみたいなので、たくさんの人に見てもらいたいし、
自分も早く劇場で見たい！

どこまでできるかわからないけれど、自信を持ってやるしかないと思う。
自分にしか撮れないものがあるし、自分にしか聞けないこともある。
人の素材はやっぱり気になるけれど、自分の素材は自分にしか撮れないし、誰も邪魔しないし、補ってもくれないし。
とにかく自分にしかできない事を、全力でやりきろう。

どこまでできるかわからないけれど、でもやるしかないんだとも思う。