西新宿のとある中華料理屋「康楽」
よく行く事務所の近くで、生姜焼き定食が特にうまくて、夜も遅くまでやっていて。
ここ1年くらいは、作業の合間によく食べにいっていた。

この7月いっぱいでお店を閉じるらしい。
昨日知った。
45年、続けてきたお店だそうだ。

45年。
自分の歳よりも長い長い年月。

その間に街も大きく変わり、街の雰囲気もお店の数も人の数も変化したんだろう。

明日から福島なので、昨日事務所に寄った際に、
みんなでご飯を食べにいった。

45年。閉店
そう思ったからだろうけど、
おばちゃんとおじちゃんの表情がいつもと違ってみえた。

ここ何日かは、たくさんの想いがよぎるんだろうか。
長く長く続けてきたものが、終わる感覚はどんなものなんだろうか？

自分のおばあちゃんのことを思い出した。
実家を建て替えるとき、壊されていく家を眺めながらすーっと涙を流してた。
ぼーっと眺めながら、静かに泣いていた。

生まれた場所。
生活した場所。
生きた場所。

想いは無意識に存在するんだろう。

康楽がなくなるのは寂しいけれど、
「おつかれさま」と伝えたい。