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日常・映像・写真・旅・絵、自分の身の回りでおこる出来事を抽象的に。
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目に見えないから恐ろしい。
日に日に意識が薄れてしまっているような気がする。

もし目に見えたら放射能は今どうなっているのだろう。

チェルノブイリと福島は同じではないけれど、
そこから感じる事はあると思う。

とても恐ろしい映画を見た。

「チェルノブイリ・ハート」



一概には言えないけれど、
あり得る現実でもあると思う。
強烈な恐怖を感じるけれど、それだけではない。


チェルノブイリの映画をもう一本見た。
以前からある監督がいいと言っていた作品。
「アレクセイと泉」




なんだか少し心が救われた。
不思議な泉とそこに生きる人々の作品。
淡々と時間が過ぎるように作品も流れていく。

あまりにもよかったので、中古で購入。

この村にいつかいきたいと思った。
安易な気持ちでは近づけないけれど、この泉を見てみたい。
それまで、この村はあるのだろうか。

福島での事故があるからなおさら、
一度は見るべき作品。


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最近Adobe製品を使う機会が少しずつ増えてきた。
まだまだ使えるというにはほど遠いけれど、デジタルでできることの多さに驚きと脅威を感じる。
実写が好きだからといって、使わないと決めつけることが得策ではなく、一つの選択肢として認識することがとても重要だと思った。

もちろん、現場での作りこみや演出など、瞬間で大事なものもかなりあるし、それができなくては始まらない。

ただ、後処理でできる事ややりたい事を考える事も一つの追求なのだと感じた。
日々勉強。
成長しなくては、生き残っていけない。


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今月の11日に宮城県へと撮影に向かった。
お世話になっている監督さんのドキュメンタリー映画の撮影だ。

坂元町
福島県に入ると雪がちらつきはじめた。北に向かうに連れて雪が強まる。
国見インターで高速を降りると、そこは一面の雪景色。
今年はじめて見た雪。
長野にいた頃は毎日のように見ていたけれど、改めて見た雪に久々に感激。
雪は日本に合っている。
と思う。
どことなくセンチメンタルな空気が漂い、シーンと静まり返った空気が流れている。

小さな峠を超えていると、
道路沿いに大きな看板が。

「わが町に放射能汚染物を持ち込むな」
そんな類の看板があちこちにたっていた。
放射能汚染された物の中間貯蔵の候補に上がっているのだろうか。
白い雪の中に赤い文字。
異様な光景が人気のない朝の町に漂う。
地震の被害を受けて、津波の被害を受けて、原発で汚染されて、原発に脅かされながら生きて、そして汚染物までも引き受ける。
とんでもない。
誰がどう考えたって、とんでもないことなんだ。

坂元駅近く
監督が震災後から撮り続けている、おじさんがいる。
僕は作品の中で何度も目にして、会いたいと思っていた。
今日念願が叶うのだろうか。
期待が膨らむ。

でもこんな雪の中農作業しているのだろうか。
もしかしたらいないかもね。
そんなことを話しながら、おじさんの畑へ向かう。

一面見渡す限り白い白い雪景色の中、以前そこに何があったのかわからない場所。
津波によって残されたガレキ達とそれを運ぶトラックだけが行き交う場所。

人影のないその中に、おじさんの姿はあった。
遠くにぽつりと小さな人影が、ゆっくりゆっくり動いている。

近くの道路脇に車を停め、準備を整えて、おじさんの元へ。

シーンと静まり返った空気の中に、雪を踏む音だけが広がる。

今年はじめての雪だそうだ。

こっちにも都合があるの。
そうぶっきらぼうにいいながら黙々と作業を続けている。
撮られることを拒むわけでもなく、望むわけでもなく、シーンとした空気の中に、おじさんと監督と僕と、三人の足音だけが響く。

おじさんがふと、がれき処理についてしゃべり出した。
国と復興と自分自身と明日と過去と、全てに挟まれてもがき苦しんでいる様子が、痛いほど伝わってきた。
話を聞きながら、涙してしまった。
はじめて会う人の言葉でもこんなにぐっとくるんだと。
映像で見ていたことはこんなにも大きいんだなと、改めて感じた。

雪の降り続く中、黙々と作業は続く。
白菜を一輪車にのせて、運んでは小屋へ。
その作業を繰り返す。

淡々と、淡々と。

雪景色の中作業するおじさんは、農業が宿命のようなそんな人だった。
誰もいない雪の中、実らないと言われた作物を運ぶ。
反骨精神なのか、農家としての意地なのか。
それはわからない。

おじさん、最高だ。
そう思った。

岩沼復興花火
おじさんの元を離れて岩沼へ。
雪も止み、雲間から太陽が顔を出す。
心配されていた花火は上がるのだろう。
冬の花火は初めてだ。
空気が澄んでいるから、きれいなんだろう。
復興花火の会場に到着すると会場設営が続く。
太陽が落ち、川沿いのこの場所の気温はぐっと、下がる。
カメラを回すには手袋が必要だ。
吹きつける風と、下がる気温と、体感温度は何度なんだろう。
身体か震える。
カメラをまわしながら、震える。

ライブイベントがスタート。

キャンドルが次々に灯され、ステージ一面は幻想的な世界へ。
3曲が限界だろうと
アーティスト達が声をそろえて言う。

この寒さでギターなり楽器を弾けることが奇跡だと、僕は思う。
すごい。
その一言に尽きる。

こんなにも寒い中で、楽器が弾けるんだ。アーティストのパワーに感激。

ふと、3月11日はどんなんだったろうかという思いが頭をよぎる。
冬、雪、水、

こんなにも寒い中、津波をかぶり救助を待っていたのだろうか。
いつになるかわからない、救助。
どうなったかわからない世界。
光のない真っ暗な闇。
死んでいく人。
助けを求める人。
闇に響く助けを求める声。

考えるだけでも、悲惨な情景。
こんなにも寒い中、耐え続けたのだろうか。
正直、自分には耐えられないと思ってしまう。
気合を入れて着込んできたにもかかわらず、本当に寒い。
いてつくような寒さが、外気が、身体を痛めつける。
震える。

寒い、寒い、寒い。
本当に寒い。

夜空を見上げると、まんまるの月が出ていた。
月の夜空に花火が上がる。
偶然にも月と同じ方向に花火が上がる。
みんなが冬の夜空を見上げる。
花火が周りをてらす瞬間、表情が浮き上がる。
子供たち、理由もなく、喜ぶ。

初めて冬の花火を見た。

雪の中の花火は、夏の賑わいとは違い、静かな花火だった。
なんだかセンチメンタルな、悲しさも含んだそんな花火に見えた。

地元の人達にはどう見えていたのだろうか。


月日が流れ、みんなの頭の中から少しずつ離れていってしまう。
現実は厳しく、復興への道のりはまだ見えてこない。

忘れないこと、そこから始めようと思った。

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Canonからついに一眼ムービーから進化した、シネマ用のカメラが出る。来年1月発売予定のよう。

ボディの形は一眼の形にとても近く、ムービーカメラとしては慣れない形。少し違和感というか、物足りなさを感じるが、使いやすさはどうなんだろう。
発売後はムービーの世界で一大旋風を巻き起こす気はする。
楽しみだ。

早くさわって映像を体感してみたい。

サンプル映像は、もう何も違和感のない、ムービーだった。
クルーのスキルもあるだろうが、一眼からムービーに落とし込まれた、そんな映像だった。

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NISHI
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1982/09/25
職業:
映像系
趣味:
映画 旅 写真 画
自己紹介:
フリーランスで映像制作しています。
2014年から自宅を飛び出し5人の仲間たちと共同作業場を借りました!
映像制作traveloqu(トラベローク)にてMusicVideoやLIVE映像など音楽系の映像を中心に活動中。最近はTV番組やドキュメンタリー映画にも参加。
編集ではFCPからPremiereへと乗り換え、Adobe族に。

目指すは「イメージの具現化」

NikonのF3で写真撮ったり撮らなかったり。

今年の目標は「図太く図々しく!」
やりたいなら何がなんでもやるんだよ!
と、自問自答を繰り返しています。。。
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