桜が満開になった。
春が来たようだけれど、まだ少し肌寒い。
今日の東京は、花見の人たちでどこもあふれていたんだろう。

ライブ収録の後、仲間と飲んだ。

過去の話もしたからなのか、今ハッと目が覚めるまで、
モーレツに夢を見た。

今繋がっている人たちも、過去に知り合った人たちも、
全く知らない人たちも、いっぱい出てきた。

みんな必死に生きていた。

演出とはなんだろうと、
最近よく考える。

自分のイメージを相手に伝える時、
言葉をたくさん並べて情報を与える事が演出ではないし、伝えたい事だけ伝わったらそれで良しとするのも演出ではないと思う。
相手をみて、その人には何からどう伝えれば1番良く伝わるか。
もしくは伝える部分と任せる部分と、それによって相手の能力をいかに引き出すのか、
それを考えた上で言葉を与える事が大事ではないか。
そう思う。

つまりは人対人のやりとりの基本的な部分がまずとても大切なんだと思う。

全くもってその部分にはいきつけていない
相手の気持ちをのせることも、追い込む事も、
それを意図してできるかどうかは演出としてとても大事だと思う。

そんなことを思いながら、みんなと飲んだ。
久しぶりにお酒が入ってとても楽しかったし、やっぱり意見交換だけでも、思っていることを吐き出すだけでも、それが結果どうであれ、すごくいいことなんだなと思った。
人それぞれ思うことはあるし、共通に認識することもたくさんある。もちろん食い違うこともあるけれど、自分の思いを確かめる上でも、相手に投げかけることはとてもいいことだと感じた。
みんなそれぞれのフィールドで必死にやり抜こうとしている。
まずは第一段階としてはクリアーなのか。
その先、何を求めるか。
それはその人の考え方だ。

負けないように、刺激しながら少しでも前に進んでいけたらと思った。

先輩たちに学び、同士に刺激を与え、そして我が道を進む。

そうなれるように、全力で。

あれから１年。
傍観している僕らには本当にはやかった。
いままで通り過ぎてきた1年のように、そう感じてしまう。

この1年が東北ではどういうものだったのか。
少しでも肌で感じて、少しでも近づけたらと思う。

今日の夜中、出発する。




「津波そして桜」
日本で公開してほしい。

パソコンばかり触っていると、
Ctrl+Zや⌘+Zの感覚が常に頭に残っていて、日常生活の中でも戻りたいって時になんとなく、頭の中にアンドゥーが出てくる。
キーボードを押してるイメージが一瞬頭に浮かんで、あっ無理だ。と気づく。

なんだか不思議な感覚。

パソコンのようになんでもかんでも戻れる事の便利さと、
そうはいかない現実の大きな違いが、それは明らかだけれど、
改めて気づくと、少しぞくっとする。

大好きな尾道。
山ごもりしてふらふらしてた時期に一度訪れてから、すごく好きになった。

これは一人旅の途中でよった時の写真。
ゆっくりと流れる時間の中で、静かに寂れていくことを受け入れる。
そんな街の様子に、とても惹かれた。